TIPS
地域の賑わい
想いを実現させるイベントモデルキャンバスの使い方
【1】 顧客セグメント(CS:Customer Segments)
「誰に価値を提供するのか」「最も重要な顧客は誰なのか」を記述します。
顧客をグループ化し、どのセグメントに関わるのか、あるいは関わらないのかを設定し、属性や利用目的などでセグメント分けをします。
【2】 価値提案(VP:Value Propositions)
特定の顧客セグメントに対して、「どんな価値を提供するのか」「どういったニーズを満たすのか」を記述します。
企業が提供する製品・サービスの内容のことを指します。
顧客セグメントごとに提供価値を考えていきますが、整合性がわかりにくい場合は、このブロックだけを抽出したバリュープロポジションキャンバスや価値・顧客シートによる検証や顧客分析を行います。(後述)
【3】 チャネル(CH:Channels)
特定の顧客セグメントに対して、「どのチャネルを通じてリーチするか」「どのように価値を提供するか」を記述します。
コミュニケーション、流通、販売チャネル、アフターフォローなど、商品やサービスの提供ルートや、プロモーションの手段を設定します。
【4】 顧客との関係(CR:Customer Relationships)
特定の顧客セグメントと、「どのような関係を構築するか」を記述します。
対面、電話、オンラインなどがあり、フェーズや目的によって適切な関係は異なってきます。
チャネルと混同しやすいですが、チャネルは顧客とのタッチポイント、媒体や場所を指し、関係は手段を指すと考えてください。
【5】 収益の流れ(RS:Revenue Streams)
顧客は「どのような価値にお金を払うのか」「何にお金を払っているか」「どのようにお金を払っているか」を決定します。
マネタイズのポイントや、収益の流れを記述します。固定価格、安売り、オークション、プリペイド、サブスクリプションなど、課金形態や課金メニューを検討します。
【6】 リソース(KR:Key Resources)
「価値を提供するのに必要なリソースは何か」という、ビジネスモデルの実行に必要な資産を記述します。
資材や機械といった物理的な資産以外にも、知的財産や人的リソースなども含まれます。
また、会社が所有しているものもあれば、リースやパートナーからの提供リソースもあります。
【7】 主要活動(KA:Key Activities)
「価値を提供するのに必要な主要活動は何か」という、ビジネスモデルの実行のための重要な活動を記述します。
製造、サプライチェーンマネジメント、市場調査、人材採用など、必ず実行しなければならない重要なアクション、価値提案の差別化の最重要要因となる活動にフォーカスします。
【8】 パートナー(KP:Key Partners)
ビジネスモデルを構築するサプライヤーとパートナーのネットワークについて記述します。
代替のきかない協業相手を記述します。
顧客とパートナーが重複する場合もありますが、お金を支払う相手はパートナーに、お金を頂戴する場合は顧客セグメントに記述します。
【9】 コスト構造(CS:Cost Structure)
ビジネスモデルを運営するにあたり発生するコストを記述します。
固定費と変動費を分けて考えるとわかりやすくなります。
このコストによって、主な活動やリソースの見直しを図り、変更することもあります。
9つの要素に関して、ビジネスモデルキャンバス上では、商品の価値である、「顧客に何を提供できるか?」という「価値提案」を中心に、「左側:自社のコスト」、「右側:顧客の状況と収入の流れ」の左右に分けることができます。